前立腺 PSA
- Q1 前立腺肥大症はどのような病気ですか?
- Q2 前立腺がんはどのような病気ですか?
- Q3 前立腺の病気を早期に発見するために、注意すべき症状はありますか?
- Q4 PSA検査とはどのような検査ですか?
- Q5 PSA値が上昇していた場合に行う検査にはどのようなものがありますか?
- Q6 前立腺がんにはどのような治療法がありますか?
- Q7 なぜ定期的なPSA検査が必要なのですか?
透析センター
糖尿病
- Q1 日本には糖尿病の患者さんがどのくらいいるの?
- Q2 なぜ糖尿病になるのですか?
- Q3 糖尿病の自覚症状は?
- Q4 ヘモグロビンエーワンシー(HbA1c:エイチビーエーワンシー、グリコヘモグロビンともいう)って何ですか?
- Q5 低血糖の症状は?対処法は?
特定健診
- Q1 特定健診の目的は何でしょうか?
- Q2 どんな人が対象になりますか?
- Q3 費用は誰が負担し、いくらかかるのですか?
- Q4 特定健診はどのような流れで行われるのですか?
- Q5 具体的な検査項目はどんなものでしょうか?
- Q6 特定健診はどの医療機関で受けられますか?
前立腺 PSA
Q1 前立腺肥大症はどのような病気ですか?
前立腺肥大症は男性ホルモンの影響により前立腺が肥大する病気で、尿道が圧迫されるためにおしっこの出具合が悪くなります。50歳を過ぎてから、「夜間トイレに行く回数が増えた」、「おしっこを我慢できない」、「おしっこの出が悪い」、「残尿感がある」などの病状を感じてる人は、前立腺肥大症の疑いがありますので、医師に相談することがすすめられます。前立腺肥大症は、早い時期に適切な治療を受ければ、治療の悪化をおさえることができます。
Q2 前立腺がんはどのような病気ですか?
前立腺がんは、近年、日本において急激に増加している病気で、2020年には前立腺がんの患者数は約7万8千人、男性のがん患者の6.4人に1人が前立腺がんになると予想されています。前立腺がんの早期には自覚症状がほとんどなく、がんが進行してきてはじめて、「おしっこの出具合が悪い」、「腰が痛い」などの症状があらわれるようになります。前立腺がんは早期に発見できれば治る可能性が高いがんですので、特に前立腺がんになりやすい「50歳以上の男性」、「40歳代でも前立腺がんの家族歴がある場合」、また「最近おしっこの出具合が悪いなどを感じている男性」は、前立腺がんの検査をうけることがすすめられます。
Q3 前立腺の病気を早期に発見するために、注意すべき症状はありますか?
前立腺の病気の発見には専門医による診察と検査が必要ですが、おしっこの出具合の悪さの程度を判定する国際前立腺症状スコアを用いることで、ご自身前立腺を自己チェックすることができます。国際前立腺症状スコアが中等度以上であれば、医師に相談をすることがすすめられます。しかし、前立腺がんの早期には自覚症状がほとんどあらわれないため、特に症状がなくても、前立腺がんになりやすい「50歳以上の男性」や、「40歳代でも前立腺がんの家族歴がある男性」は、前立腺がんの検査を受けることがすすめられます。
Q4 PSA検査とはどのような検査ですか?
PSA(ピーエスエー)検査とは、前立腺に特異的なタンパク質であるPSAの量を測定する検査です。PSAは健康な人でも前立腺から血液中にすこしずつ溶け出していますが、前立腺がんが発生すると大量に血液中に流れ出すため、PSAの量を測定することで前立腺がんの可能性をみつけることができます。
Q5 PSA値が上昇していた場合に行う検査にはどのようなものがありますか?
PSA値が基準値より高い場合、さらに詳しい検査をして前立腺がんかどうかを調べる必要があります。詳しい検査には、肛門から指を入れて前立腺に硬いところがないかを調べる直腸診や、肛門から超音波で前立腺の形や大きさを調べる超音波検査、前立腺の細胞を採取してがん細胞の有無をみる前立腺生検があります。これらの検査は泌尿器科で受けられますので、PSA検査で前立腺がんの疑いがあった場合は担当医の指示に従い、必ず専門医のもとで検査を受けるようにしましょう。
Q6 前立腺がんにはどのような治療法がありますか?
前立腺がんの治療法には、手術で前立腺を取り除く前立腺全摘除術や、放射線でがん細胞を殺す放射線療法、また前立腺がんは男性ホルモンの影響で大きくなるため、薬によって男性ホルモンの量や働きをおさえる内分泌療法などがあります。特に、内分泌療法は他の治療法と組み合わせて行うなど、前立腺がんの治療で広く使用されています。これらの前立腺がんの治療法は、年齢やがんの進行度合い、ご本人の希望などを考えて一番良いものが選ばれますが、早期のがんであるほど治療法の選択肢hs多くなります。
Q7 なぜ定期的なPSA検査が必要なのですか?
前立腺がんではPSA値が除除に上昇していくため、PSA値の経時的な変化の観察は前立腺がんの早期の発見に役立ちます。そのため、PSA値が1ng/mL未満なら3~5年後、1ng/mL以上であれば毎年、PSA検査を受けることがすすめられます。前立腺がんは、自覚症状のない早期から治療を開始すれば治る可能性がとても高いがんですので、普段と変わらない健康な生活をしていくためにも、前立腺がんの早期発見に努めましょう。
透析センター
Q1 透析をしている時間は?
透析診療時間は月曜~土曜日の9時から17時となっております。詳しくはこちらをご覧下さい。
Q2 夜間透析は行っていますか?
昼間の透析だけでなく、夜間透析も行っております。
仕事帰りの透析を希望される患者さまもどうぞご遠慮なくご相談下さい。
詳しくは透析センター 担当者 高久(043-421-0007)(内線138)まで御連絡下さい。
Q3 送迎はしてもらえるの?
送迎致します。但し、場所にもよりますので、まずはご相談下さい。
透析センター 担当者 高久(043-421-0007(内線138))
Q4 費用はどれくらいかかるの?
ほとんどかかりません。1万前後です。(但し保険証、福祉医療費受給資格者証・身体障害者手帳・特定疾病療養受療証等が事務手続きのため必要となります。)
Q5 他の病院から栗山中央病院の透析センターに移動したいのですが?
まず、現在透析を受けている病院のケースワーカー(相談員)さんに転院の件を事前に相談して下さい。
その後、当院の透析センター担当者 高久(043-421-0007(内線138))までご連絡下さい。
糖尿病
Q1 日本には糖尿病の患者さんがどのくらいいるの?
1997年の厚生省(現:厚生労働省)の調査では、日本の糖尿病患者数(推計)は690万人報告されました。これは、成人の10人に1人が糖尿病という計算になり、1990年の調査報告から比較すると130万人も増加しています。また、糖尿病とまではいかないけれど健康な人より血糖値が高い、「糖尿病予備軍」も含めると1370万人にものぼると報告されています。これほどの患者数増加の背景には「食習慣の欧米化」「交通手段の発達による運動不足」などがあるといわれています・
Q2 なぜ糖尿病になるのですか?
食事をした後、腸から吸収されたブドウ糖は血液中から脳や筋肉などの細胞へ入り、私たちが活動するのに必要なエネルギー源となります。細胞内にブドウ糖を取り込むのに必要なホルモンが「インスリン」です。このインスリンの働きが悪くなったり(「インスリン抵抗性」といいます)、体内で作られなくなったり、作られても量が少なかったりして細胞内にブドウ糖をうまく取り込めなくなると、ブドウ糖は血液中にとどまり、血糖値(血液中のブドウ糖の量)が高くなってきます。血糖値が高い状態を「高血糖」といい、これが糖尿病の状態です。
Q3 糖尿病の自覚症状は?
糖尿病の初期には自覚症状はほとんどありませんが、高血糖状態が長く続くと次のような症状が現れてきます。
- のど、口の中が渇き(舌が乾く)、水分を多く取るようになる
- 尿の回数が多くなり、量も増える
- 空腹感が強くなる
- 体重が急に減り、疲れやすくなる
さらに糖尿病が進行すると、
- 手足がしびれたり、皮膚がかゆくなったりする
- ものが見えにくくなる(失明する場合もある)
- ちょっとした傷が化膿しやすくなる
Q4 ヘモグロビンエーワンシー(HbA1c:エイチビーエーワンシー、グリコヘモグロビンともいう)って何ですか?
血液の赤血球の中にヘモグロビンという成分があります。ヘモグロビンがブドウ糖にさらされると徐々にくっついて「グリコヘモグロビン」になっていきます。血中のブドウ糖が多いとグリコヘモグロビンができやすく値が高くなります。血中のグリコヘモグロビンの濃度は、過去1~2かヶ月の血糖コントロール状態を示しますが、HbA1cとは、グリコヘモグロビンの中で測定のしやすい種類のことで、健康な人ではだいたい4~5.8%(ヘモグロビン全体のうちHbA1cがどれだけ含まれるかの割合)とされています。糖尿病の患者さんであれば8%を超えるとコントロール状態が悪いと判断されます。
Q5 低血糖の症状は?対処法は?
インスリン療法をしている人が急に激しい運動をしたり、インスリンやSU剤の分量を必要以上に増やしすぎたり、また薬を服用してから食事をとるまでに時がたちすぎたりすると、血糖が下がりすぎて「低血糖」という状態になることがあります。主な症状は「強い空腹感」「冷や汗」「手足のふるえ」「どきどきする」「めまい」などです。ひどい場合は、意識を失うこともあります。軽い低血糖であれば、自分で糖分をとりましょう。常にスティックシュガーなど(人工甘味料はだめ)を持ち歩くようにしましょう。また、ジュース(人工甘味料ではなく、砂糖の入ったもの)も有効です。
しかし、aグルコシダーゼ阻害剤を飲んでいる方は、砂糖ではなくブドウ糖をとるようにしましょう。手元にブドウ糖がなければ砂糖も有効です。
また、急に気を失ってしまう場合に備えて、「私は糖尿病で、インスリン(または他の薬剤名)で治療中です」などと書かれたカードを常に常備しましょう。
特定健診
Q1 特定健診の目的は何でしょうか?
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の該当者及び予備軍を特定健診で特定し、改善のための指導をすることによって深刻な疾患へ発展することを予防し、ひいては国の医療費を削減することを目的としています。
Q2 どんな人が対象になりますか?
特定健診の実施年度中に40~74歳になる方で、かつ当該実施年度の一年間を通して保険に加入している方と被扶養者が対象です。年度途中での加入・脱退など異動のあった方は、特定健診の対象から外れます。
Q3 費用は誰が負担し、いくらかかるのですか?
費用は実施する各自治体や企業によって様々です。5百円~1千円ほど被保険者が負担するところもあれば、無料で実施しているところもあります。加入されている保健組合や自治体にご確認ください。
Q4 特定健診はどのような流れで行われるのですか?
厚生労働省の「標準的な健診・保健指導に関するプログラム(確定版)」によれば下記の手順で行われます。
- 腹囲とBMIで内臓脂肪がどれくらい蓄積されているのか測る。
- (1)の結果で腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上の場合、血糖値、脂質、血圧の3項目と質問票で追加リスクを計る。
- (1)及び(2)から保健指導のレベルをグループ分けする。始動レベルは情報提供レベル、動機づけ支援レベル、積極的支援レベルの3つに分けられる。
- それぞれのグループに適した指導をガイドラインの基づいて実施する。
Q5 具体的な検査項目はどんなものでしょうか?
問診、BMI(肥満度)の測定、腹囲測定、血圧測定、糖尿病検査、肝機能検査、尿蛋白・尿糖検査、血中脂質検査、診察です。
Q6 特定健診はどの医療機関で受けられますか?
特定健診、特定保健指導機関として指定を受けた医療機関で受診することができます。